ドローン活用 第33回|災害や事故の前後を写真で記録しておく意味

災害や事故の後に建物や敷地を確認するとき、現在の状態だけを見ても、それが以前からあったものなのか、今回新しく発生したものなのか判断しにくいことがあります。そこで役立つのが、平常時からの写真記録です。
例えば、屋根や外壁、雨樋、太陽光パネル、擁壁、法面、敷地内の樹木などを事前に撮影しておけば、台風や強風、大雨の後に同じ方向から撮影したPhotoと比較しやすくなります。地上写真だけでなく、ドローンで上空から記録しておくと、屋根面や敷地全体、周辺との位置関係など、普段見えにくい部分も残せます。
特に空き家や遠方にある不動産では、所有者が現地の状態を日常的に確認できないことがあります。定期的に同じ高さや方向から撮影し、撮影日ごとに保存しておけば、変化を見つけるための参考資料になります。撮影位置や向きも記録しておくと、次回の比較がさらにしやすくなります。
ただし、写真だけで損傷の原因や発生時期を断定できるわけではありません。保険申請や事故原因の確認などで正式な判断が必要な場合は、保険会社や施工会社、専門家による調査が必要です。ドローン空撮は、その判断を補うための現況記録として活用することが大切です。
また、災害直後は周辺の安全確認が最優先です。強風が続いている場合や、電線・建物・樹木に危険がある場合には、無理に飛行せず、安全が確保できてから撮影します。
私自身、ドローンを活用する中で、きれいな写真を残すだけでなく、「何も起きていないときの状態」を記録しておくことにも意味があると感じています。平常時のPhotoがあるからこそ、変化が起きたときに比較できます。
Land view(ランドビュー)では、建物や敷地の現況確認、空き家管理、継続撮影などと組み合わせ、後から見返しやすい形でPhoto・Movieを整理します。万一のときに慌てて記録を始めるのではなく、日頃から状態を残しておくことも、不動産を管理する一つの方法だと考えています。
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