相続手続きの注意点「数次相続」について
数次相続とは、相続手続きが完了しないうちに、相続人の一人が亡くなり、相続が連続して発生する状態をいいます。不動産の相続では、実務上よく見られる注意点のひとつです。
【数次相続の具体例】
・親が亡くなり、子どもが相続人となる
・遺産分割協議を行う前に、その子どもが亡くなる
・親の相続と子どもの相続を同時に整理する必要が生じる
このように、相続が重なって発生する状態を数次相続といいます。
【代襲相続との違い】
数次相続は、代襲相続と混同されやすい制度ですが、内容は異なります。
・代襲相続:相続が始まる前に相続人が亡くなっている場合
・数次相続:相続が始まった後、手続き途中で相続人が亡くなる場合
法律上の扱いも実務上の対応も異なるため、正しく区別することが重要です。
【数次相続が起こると生じやすい問題】
・相続人の数が増え、関係者が多くなる
・遺産分割協議に時間がかかりやすい
・全員の合意が必要となり、話し合いが進みにくくなる
・相続登記が進まず、不動産の売却や活用が止まる
特に不動産が含まれる場合、相続登記が完了していないと、売却や名義変更ができず、手続きが長期化することがあります。
【数次相続を避けるために意識したいこと】
・相続が発生したら、できるだけ早く整理に着手する
・不動産がある場合は、登記を後回しにしない
・将来を見据え、遺言書の作成を検討する
相続を放置すると、次の相続につながり、状況がさらに複雑になる可能性があります。
【まとめ】
数次相続は、特別な家庭だけに起こるものではなく、誰にでも起こり得る相続の形です。
不動産を含む相続では、早めに状況を整理し、専門家に相談することで、将来の負担を軽減することにつながります。
